悠久荘では、利用者様が再びご自宅での安定した生活に戻れるよう、個別のリハビリテーションプログラムを立案し、ご提供しています。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がそれぞれの専門知識と技術を活かして連携し、身体機能の回復・改善に向けて手厚くサポートします。また、リハビリの拠点となる機能訓練室には、充実した設備を揃えています。
週に1度、悠久荘に所属する医師・看護師・リハビリ専門スタッフ・介護福祉士・管理栄養士・相談員・ケアマネージャー・事務員の代表が一同に集まり、会議を行います。利用者様の健康状態やリハビリの進捗状況、ご本人やご家族様の意向など大小さまざまな情報を共有して専門的な視点からの見解を確認し、チーム体制で利用者様一人一人のケアプランを策定します。
歩く、立つ、座るなど日常生活に必要な基本動作のリハビリは、理学療法士(PT=Physical Therapist)、作業療法士(OT=Occupational Therapist)が担当します。歩行訓練では、その方の歩行状態に合わせて独歩(何も掴まらないで歩く)、平行棒や杖・歩行器など器具を使用して歩く練習をします。歩行訓練を行うことで、体力や歩行能力の維持改善を目指します。
家事やものづくりなど、より日常生活の動きに密接する動作のリハビリは、作業療法士(OT=Occupational Therapist)、理学療法士(PT=Physical Therapist)が担当します。生活動作訓練や作業活動を通じて、生活動作や認知機能面(記憶や注意力など)の維持改善を図り、その人らしい生活を支援します。
話す、聞く、読む、書くなどの言語や、食べる(摂食・嚥下)動作に関連するリハビリは、言語聴覚士(ST=Speech Therapist)が担当します。ことばやコミュニケーション能力の回復を目指す訓練は、記憶、思考や判断力を促す高次脳機能のリハビリの役割も担います。
人は、口数が少なくなると、顔の筋力が低下します。ふだんは静かに生活しているので、大きく呼吸をして口を動かしながら、発声・発語の訓練を行い、嚥下や肺機能などの維持と強化に努めます。食事前も嚥下体操を行い、誤嚥のリスクを減らします。
利用者様は毎日ベッドで就寝します。長期間寝たきりの状態でいると、筋力や動作能力が低下するため、リハビリベッドを使用して運動を行います。ベッドに腰をかけて手足を動かしたり、ベッドからの寝起きや寝返りなどを繰り返し行うことで、筋力や動作能力の維持向上を目指します。
利用者様には手指を動かす作業療法も兼ねて、食事で使用する際のおしぼりづくりなどの簡単な作業をお願いしています。洗い立てのおしぼりをきれいに折って、くるくると丸めていきます。
利用者様が食事の際に使うエプロンをたたむのもリハビリの一環です。長年家事をやってきた大先輩たちなので、手さばきも抜群。楽しそうに作業をすすめます。
両手で棒を握って、上下に動かしたり、大きく回したり。腕や肩を動かす運動で、上肢の筋力や関節を維持・改善させていきます。